双六工場日誌

平凡な日常を淡々と綴ります。

【まとめ】エンジニアサポートCROSS 2015 に参加してきた #cross2015

すでに会場で書いた分を速報としてブログにもアップしていますが、1/29 に行われた「エンジニアサポートCROSS 2015」に参加してきました。

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  • 会場前に停泊していた「ASUKA 2」

CROSSは、今年で4回目になるイベントで、様々な分野のエンジニアやコミュニティが一堂に介して交流するイベントです。毎年年明けすぐにやっているので、東京で活動するIT勉強会の合同新年会みたいな面もあったり。

いろいろな人が集まるので、毎年新しい発見があり、また、しばらく会っていなかった人との旧交を温めたり、個人的にはWebエンジニア版のコミケ*1のような位置づけになっています。

去年までは、新宿ベルサールでの開催だったのですが、今年は場所を変えて横浜の「横浜港大さん大ホール」での開催。主催のところをよく見ると、今年は「横浜市経済局」とか「一般社団法人 神奈川県情報サービス産業協会」とか地元とかの地元の団体も後援に入っていました。

参加したセッションのうち、最初の2つは会場にいるうちに速報だけ書いていたので、そちら参照。こういうのは、あとになればなるほど億劫になって、かつ、記憶が薄れて書きにくくなってしまうので、サクッとやってしまうのが大事ですね。

【速報】CROSS2015「女子大生UXデザイン概論」に参加してきたので、偏った視点でメモ - 双六工場日誌

【速報】CROSS2015「Webアプリケーションから機械学習まで ~ PythonとPythonコミュニティの2015年大展望」のメモ - 双六工場日誌

このエントリは、上記のエントリの続き兼参加報告まとめのエントリです。

Twitter の #cross2015 のハッシュタグを追っていると、続々と参加ブログが増えていますが、そちらについては公式のまとめページができるようです。ページができたら、そのURLを追記します。

そのほかに参加したセッション − WebエンジニアはIoTをどうあつかえば良いのか

さて、すでにエントリしたもの以外では、WebエンジニアはIoTをどうあつかえば良いのかのセッションに参加しました。

このセッションでは、実際にIoTビジネスを行っている人から、現状を俯瞰的に聞くことができたので、自分には非常に価値のあるセッションでした。

ネットから断片的に情報を見ていたんですが、やはり、実際にプロダクトを作って、直接CESなどで話を聞いている人から聞くと違いますねー

登壇者だった高萩さんは、子ども向けに「Moff Band」というものを作っているとのことです。これは、子どもの動きを分析して、それにあった音や光をバンドから出すおもちゃなのですが、それらはこのバンドが子どもの動作を随時インターネット経由でサーバに送信し、分析した結果に基づいたものとのことです。

収集したデータは、今後APIで提供して、オープンに開発できるようにするつもりと言っていたので、今後が楽しみですね。

また大きな話の中では、IoTのビジネスはすでに以下のように大きくカテゴライズされていて、どう具体的にビジネスにするかという段階に来ているという話は、自分が現状を理解する上で非常に役に経ちました。エリアごとに見る必要があるとの前置き付きではありましたが、西海岸では、ここからさらにConnected Homeは、NestやSmartThingsにどうつなぐのかというところまで、ビジネスは具体化しているとのこと。IoTという抽象的な話だけでは笑われてしまう、ともお話されていました。

IoTビジネスのカテゴリ

  • Connected Human
  • Wearableデバイス、生体情報を使った医療ビジネスなど
  • Connected Home
  • Nestのような空調、電力、鍵などを住居全体を統合管理する仕組み
  • Connected Car
  • 自動車メーカーが提供しているAPIを利用して、自動車と連携する仕組み
  • そのほか
  • M2Mなど

また、Bluetooth 4.2だとIPv6でネットに直接接続できるようになり、今のようにスマホ経由でネットに繋ぐ必要がなくなり、スマホが5年後も主流のデバイスなのかという問いかけも目からうろこでした。IPv6は、まだ普及にはハードルがたくさんあるように思っていましたが、これがうまく動き出せば、IoTで一気に普及が進むかもしれませんね。

ちなみに、セッションのタイトルに対する回答は、最後に以下のようにまとめられていました。

「IoTといっても、ハードウェアに触って動きさえわかってしまえば、インターネットを通じてAPIを叩いてやりとりをするだけなので、実際にアプリを作ってWebと変わらないことを知って、どんどんこの分野にチャレンジしてほしい」

個人的には、個人的な趣味に過ぎなかったハードウェアいじりが、ここに来て、新しい意味合いを持ってきたのが面白いところだなと思います。

そのほかのこととまとめ

あとは、アンカンファレンスに参加したり、久々に会った人にゲリラ的にSELinuxシールを配ったり、DMM LaboのブースでIPv6の話をしたり、Mongoは悪くないのに銀河さんに言いがかりをつけたり、ビールを飲みながら楽しく過ごさせてもらいました。

このようにコミュニティが一堂に介する場が継続しているのは、非常にありがたいです。スタッフのみなさんの努力に頭がさがります。今年もありがとうございました。お疲れさまでした。

ということで、若干雑なまとめですが、参加報告ブログも書いたので、これで自分のCROSS 2015は終了です。

みなさま、今年も引き続きよろしくお願いします。

*1:コミケに継続的にサークル参加していると、コミケは新しい本を買うと同時に、知り合いの近況を聞いたりする社交の場みたいになるんですよね