エンジニアなら知っておきたい「仮想マシン」の仕組み(hbstudy#17)を聞いてきました。
前回のブログのqpstudyの記事と時間が前後しますが、11月26日の夜にはhbstudy17で話題の@hasegaw さんのソロ講演見てきました。
以前に@hasegaw さんはbpstudy で同じ話をしているのですが、その時の勉強会資料は公開してから一日で3万Viewを超えたという伝説になっています。今回はそれだけを抜き出した@hasegaw さんソロ公演です。
ATNDでこの勉強会の告知があったときには、一日で満席。当日も120人入る会場が超満員で立ち見が出るほど。そして女性にも人気(←重要)
僕は開始には間に合わなかったので、前半は一番後ろで立ち見していたんですが、後半は@hasegaw さんのまさに目の前の席ゲット!
前の方の席は、チップセットとPCIeの組み合わせを聴いただけで笑いが起こるというレベルの高さでちょっとビビりましたw PCIホットプラグネタは、若干ついていけなかったので、後日、@hasegawさんに解説してもらいました。
hbstudyに来る人は、みんな、低レイヤ大好きですねw参考までにケーブリングに大興奮の前回(hbstudy#16)参加者のTogetterを貼っておきます。
@hasegaw さんのお話の内容ですが、スライド自体がとてもわかりやすいので、そちらを貼らせてもらいます。
「仮想マシン」の仕組みを、x86マシンの基本的仕組みから説き起こして、解説していっていて、これから仮想化技術がどういう方向に進んだとしても、それを理解する基礎になるお話でした。やはり何事にも基礎重要。ITパラダイム自体が変わろうとしている過渡期であれば、なおさら。
まさにエンジニア必見です!!!
会場の雰囲気はこちらを。@wasaist さん、まとめありがとうございました!
CPUのユーザモードと特権モードとの関係をパフュームとプロデューサの関係に例えているあたりは特に必見w
うちに帰ってからも、何度かこのスライドを見直したんですが、一番気になったところは、最初の方で@hasegaw さんが「On-goingなトピック」として話していたところです。
- ゲストOSとしての各OSの仮想化サポート
- 仮想環境むけデバイスドライバ
- 仮想環境における時間管理(Dynamic Tick、PV Time)
- よりシームレスな統合管理
- ノード管理ツールの強化
- クラウドとしてのリソース管理ツール
- →VMwareを買うエンドユーザ、内省するサービスベンダ
- 性能が求められる環境に対応するハードウェア
- Device Passthrough
- SR-IOV
- より安価・高速・高信頼なストレージシステム
- 実は仮想マシンにとって一番大事
最初サラッと流しただけで、あとの技術解説がすごかったので、会場ですぐに反応できませんでしたが、改めて振り返ると話の結論は実はここに集約されていたのかな、と思います。
HW自体が「仮想化」をサポートするようになり、かつ、OS上の「ドライバ」がそれをもともとサポートするようになる。こうなってくると、「仮想化」は、もともと「物理サーバ」のエミュレーションという枠を越えて、物理リソースを一旦抽象化して、少数の人間で管理できる柔軟なコンピューティング基盤に転換する。
そういう将来像が、今進んでいる技術開発から見えてくるようです。*1
@hasegaw さん自身でvirtioドライバを書いて動作を確かめるなど根本的なところの理解に裏打ちされた、とてもいい勉強会でした。
hbstudy主催のみなさん、@hasegaw さん、
ありがとうございました! ゚+.(・ω・)゚+.
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